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ハロプロ時代の真野恵里菜(以下真野ちゃん)に関して、僕は基本バック・ダンサー(あやちょ、みずき、せっきー、くどぅ~、佳林、等)目当てで行っていたことを否定しません。それでも、特に KAN の作品時代の真野ちゃんのパフォーマンスには何物にも替え難い魅力がありました。また、バック・ダンサーなしのイベントでは、真野ちゃんがピアノの弾き語りをすることが多かったので(これがまた良かった)、僕は出来るだけ見に行くようにしていました。一度、真野ちゃん単独のラジオ公開放送に行ったら、僕の目の前で隣り合って座っていた私服のあやちょとせっきーが、お揃いのリボンを着けていました。「リボン同盟?」と声をかけたら、2 人で「イェ~イ♪」とピース・サインをしてくれたことがありました(リボン同盟は、当時 2 人が勝手に名乗っていた、私服にリボンを付ける同盟です)。 ある日、真野ちゃんがタワレコ新宿店の一日店長をするという告知が、例によって開催前日あたりに出ました。真野ちゃんが現れるのは 13 時、という以外に具体的な内容は不明でした。ひとまず状況を把握しなければと思って、当日の 12 時頃、僕はタワレコに到着しました。見覚えのあるファンを何人か見かけましたが、真野ちゃんが何をするのか誰も知りませんでした。ミニライブなら、そう告知されるだろうし、会場が設営されているはずですが、そういう準備はありませんでした。僕は、店内を観察しながら、何が行われるのか気配を察しようとしましたが、12 時 50 分くらいまで、店側に動きがなく、真野ちゃんファンが増えるだけでした。その時、フロアの一角に仕切り用のポールを持った店員が現れました。これだな、と僕は思って、さり気なくそちらに近付き、その店員の傍に数分間立っていました。12 時 55 分頃、店員が「こ…」と声を出した瞬間、僕はその前に並びました。その声は、 13 時ちょうどに、真野ちゃんが登場してレジへ向かいました。やっぱりレジで物販体験か。それは予想していたので、僕は購入用の真野ちゃんの CD を既に手にしていました。まずは何台ものカメラが、タワレコのエプロンを着けた真野ちゃんを撮影しました。その後、僕を先頭にした列が真野ちゃんの前に移動する様子が撮影されました(僕が写った部分は放送されませんでした)。真野ちゃんは緊張気味に「いらっしゃいませ」と僕に頬笑み、少々手間取りながら CD を袋に入れました。手間取って焦ったのでしょうか、真野ちゃんは恥ずかしそうに小さな声で言いました。 その後、列の先頭 20 人ほどが真野ちゃんから CD を買った頃に、真野ちゃんは退場しました。客が持って来た CD を袋に入れて、お金を受け取ってお釣りとレシートを返すには、それなりの時間がかかります。だから僕は、もし真野ちゃんが物販体験をするのであれば行列の先頭近くを取らなければならないと思って、CD を持って店員の傍らに立っていたのでした。この日の「待ち」は長くありませんでしたが、アイドル現場は、さんざん待たされて一瞬で決まることが多いので、予想が大切です。
by de_kick_o_nice
| 2015-09-07 08:07
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