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前に鎌倉の貴重な斜行式エレベーターについて書きましたが、僕が好きなヴィンテージ・エレベーターは都内にもあります。しかも、ここはいつでも自由に乗降出来ます。軽くヒントを出しておきますと、それは JR 中央線某駅から坂を下り、道が二又に分かれる分かれ目の三角形の狭い土地に建てられた、古い雑居ビルにあります。ビルは六階建てで、各階に店舗が入っているのですが、二階より上に行くには狭い階段かエレベーターを使うことになります。問題のエレベーターは、階段をちょっと上った踊り場にあります。 まず一見してヴィンテージ。入口にガラスがはめられていて中が見えるのですが、これは別にデザインに凝ってシースルーにしているわけではありません。まずは、上りのボタンを押さないと始まりません。これは当然グイッと押し込むタイプで、テンションが上がります。エレベーターが他の階にいれば、音を立ててゴンドラがゆっくり下りて来るのがガラス越しに見えて、果たして、エレベーターが目の前で止まり、押し込んだボタンがピョンと飛び出します。ところが、待てど暮らせど扉が開かない。そう、実はこのエレベーター、扉が手動なんです。もう 21 世紀なのに奇跡的! ていうか、僕が生まれた頃には既に殆ど絶滅してましたよ、こんなの。 手動なので、自分で引き戸を開けます。でも、すぐには入れない。中にもう一枚、蛇腹状の柵があるからです。レバーを握って、これも開きます。中に入ると、扉と柵はバネで勝手に閉まります。これはまあ半自動と言えますが、電動ではありません。中から見ると、扉の内部構造がまる見えです。柵の間から手を伸ばせば、扉に触れます。当然、危険なので触っちゃダメですが。 行き先階のボタンをグイッと押し込むと、ガコーンガコーンと音を立てながらゆっくり上昇します。初めて乗る時は、ちょっと怖いかもしれません。目的階に到着しても、当然扉は自動では開かないので、再び柵を開け、引き戸を開けて、やっと外に出られます。ここまでの煩雑なプロセスが本当に堪らないわけです。 このエレベーターも、鎌倉の斜行式エレベーターのように、ヴィンテージながら今も現役で誰にも顧みられるなく平常営業を続けているのが、大きなポイントです。しかも、行こうと思えばいつでも行ける。ビル自体も相当老朽化してるんですが、いつまでもこのままで、解体も改装もされることなくシレッとその場に佇み続けていてほしい、本当に貴重な物件です。
by de_kick_o_nice
| 2015-03-18 08:00
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